ドキドキの初面談

個人M&A実録

仲介の存在

いよいよ、お約束を頂いたアポイントの当日。

朝からなんとなくそわそわしていたのを覚えています。

それもそのはず。面談自体が初めてだし、場合によっては早くも事業承継という目標に到達できるかも?

などと考えていたのですから。

緊張の初対面
会社を定時で上がり、
急いで指定の某駅@埼玉県へ。

どんなオーナーさんなんだろう?
と想像を膨らませながら待合せ場所へ。

すると、それらしき人物が!

と思ったけど、、、
あれ?。。。

2人?ナンデ?

そうこうしているうちに、先方から名乗り出てのご挨拶を頂きました。

○○仲介社のホニャララと、
オーナーのほにゃららです。
(あ、なるほど。仲介会社が入ってんだ…)

仲介の役割
M&Aの交渉には、度々この仲介会社さんというのが登場するケースがあります。

売手の方のサポートをしながら、
買手との間に入って交渉を進めるサポートをするのが主な役割です。

そういう場合がある ということは認識していましたが、今回は売手様と直接やり取りを行っていたので、仲介会社さんの存在は全く認識していませんでした。

仲介会社が入っていると、多くの場合で買手も成約手数料を払う必要があります
(別に頼んでないのに。。。)

売手様にお支払いする譲渡代金に加えて、仲介会社への手数料が発生するのです。

事前確認大事。。。

面談の意義

まずは心をつかむこと
ともあれ、3人でカフェに移動し、お話をスタートさせました。

まずは私から、お時間を作っていただいた御礼をはじめ、自分が何者であるかの自己紹介。

ここでも、持参した高感度爆上げアイテム
(自己紹介資料)の威力を存分に発揮。

なぜ事業承継を行いたいのか、今回この事業に関心を持った理由を説明しました。

非常に好反応で、百戦錬磨の仲介さんも
「なかなか個人でここまでする人はいない」とお褒めの言葉を頂きました
(全員に言ってるかもですが 苦笑)

お会いして初めて分かること
で、本題へ。
お聞きした内容を要約すると…

  • 通っていた大手ジムのトレーナーさんと意気投合
  • 心身共に好影響を与えてくれたトレーナーさんに惹かれる
  • 自身が早期退職で得る退職金で一緒に事業を始めた
  • トレーナーのパートナーさんがエステティシャン
  • 最新鋭の機械も導入し、トレーニング×エステで差別化を図った
  • オープンして順調にスタートしたが直後にコロナが流行
  • 思った様に営業が出来ず、資金の持出しが増えた
  • 状況を打開するノウハウも無い為、知見のある方に売りたい
  • ※オープン2020年3月、1回目の緊急事態宣言 同5月、面談 2021年3月

とのことでした。

なるほど。
当初は熱意を持ってスタートしたが、今はかなりモチベーションが低下しているご様子。。。

対面で感覚的に得るこの印象は、文面でのやり取りだけでは絶対に分からないので、直接お会いすることの大切さを再認識しました。

これだけ聞いていると、
かなり厳しい状況に思えます。

ちょっとキツそう 汗

回復していた月次売上
ここで、面談前にお願いをしていた月次のPLを見せていただきました。

すると、確かに壊滅的な打撃を受けていた20年の3~5月ではありましたが、
7月以降はかなり回復し11月まではしっかり損益分岐を超えています。

額としては100-110万円ほど。

そこから再度の行動制限等で70万円台に落ち込んだものの、直近の3月は再度100万円台に乗りそうで、黒字の見込でした。

なるほど。

一番最初に見せていただいた2020年12月期の通期PLは、確かにコロナの影響を大きく受けて赤字だったものの、回復基調にあり、2021年度は充分に黒字にする事が出来そうです。

オーナーさんとしては、もうこれ以上ご自身で続けるモチベーションはなく、だからこそ、出来るだけ早期に売却を行いたいのが真相でした。

気になる競合の存在

とすると、そこまで悪い案件でもなく、
むしろゼロ円で手に入れる事が出来るのであればお得感すらあります。

そこで気になるのが競合の存在

M&Aでは、良い条件の案件であるほど、同じように引継ぎを目指す競合も増えます。

そして、既にノウハウや実績を持つ法人が相手である場合、信頼度や心的な安心感から、どうしても個人は弱い立場になりがちなのです。

仲介の方に、競合の買手様の存在を聞いてみました。

A:はい。同業の法人様が1社ご検討中です

や、やっぱり。。。

ただ、面談を経て、関心は高まったので、
再度の面談と店舗への訪問をさせていただくお約束を頂き、この日は終了となりました。

さぁ、どうなるのか。

つづく。。。

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