いざ、案件探し
事業承継で会社員兼経営者になるのだぁー!
と意気込んだのは良いものの。。。
さて、どうやって進めようか?
と速攻で最初の壁にぶち当たります。
今でこそ、こんなブログを書いていますが、
もちろん当時の私はド素人。
Vol.3で書いたように、会社はどこで売ってるの?からのスタートです。
ヘコむことや、傷つくこと、あきれる事やむかつく事に、ごく稀な嬉しい出会い。。。
そんな数多くある実体験の中、
全てのスタートとなる案件探しのおはなし。
これを知っているかどうかで、
かなり差がつきますので、必見です!
法人デスカ?。。。
さぁ、まずはソーシング(案件を「探すこと」でしたね!)をスタートさせます。
今はYouTubeやブログで個人M&Aについて発信する方も多くいらっしゃいますが、2021年当時は、そうした方も少なく、世間での個人M&Aの認知度は今よりも更に低いものでした。
それでも、TRANBIやBATONZなど民間のM&Aマッチングサイトも存在はしていました。
ただし、公共機関の方が安心だろう!と、
事業承継・引継ぎ支援センターを利用して案件を紹介してもらおうと考えたのです。
初めてのアクション
住んでいる東京都の事業引継ぎ支援センターにアプローチをすることに。
ネットで検索すると、「どなたでもお気軽にご連絡ください」とHPがヒット!
これは期待が出来ると思いながら、満を持して電話(会社の昼休みに)。
私:すみません。事業承継で譲受を希望しており、案件のご紹介を頂きたいのですが、どの様な手続きで。。。
担当者:法人ですか?
私:ホ、ホウジン?!
担:法人での事業承継をご検討ですか?
私:あ、いえ。個人M&Aで。。。
担:個人の方は原則お断りしています
私:チーン。。。。
見事なまでに綺麗に跳ね返されました。苦笑
これはヘコむ。
と同時に、私に1つの疑念が浮かびます。
「やっぱ、個人は無理じゃね?。。。」
チャンスは何度でも
ここで逃げる様ではダメと気持ちを奮い立たせ、再度トライ。
もちろん、撃沈した東京ではなく、
今度は千葉県!
何故、千葉だったかというと、当時住んでいた江戸川区は千葉県との県境だし、妻の実家も千葉県だから(単純w)
前回の反省を活かして、メールでの問合せを行ってみたところ、同日中にお電話が。
- 会社員を続けながら事業承継を行いたい
- 会社員が譲受けて事業経営を行う、新しい形を作って行きたいこと
等を熱く語ると、
なんと面談をして頂けることに!
涙の初面談
少しだけ道が開けたような気持ちと、それでもまだ拭えない個人であることの不安とを抱えながら、面談に向かうと…
担当のAさんがめちゃくちゃ笑顔で出迎えてくれました。
「いやぁ、良く来てくれましたね」
「凄い熱意で驚きましたが、我々も同じ課題認識なので、とても嬉しかったですよ」
という泣けるお言葉の数々。。。涙
千葉でも後継者不足での廃業が増えていて、
センターに相談に見える売主の方も多くなっているとのこと。
買手の候補も少なく、県内在住で事業を行っている方だけでは、引継ぎに至るケースが少ないことも教えてくれました。
稀に個人でアプローチをしてくる方もいるものの、残念ながら、本気で事業承継をして経営を行いたいという方は少ないので、結局対応する時間が無駄になってしまう事が多いのだとか。
では、何故どこの者かも分からない私の話を聞いていただけたのかを問うと、
事前に私が送付をしていたある資料があったからだと言っていました。
会社員の”当たり前”が生んだ前進
信頼を生んだ自己紹介資料
数週間前に東京の引継ぎ支援センターで撃沈した私は、どうすればセンターに登録し、案件を紹介してもらえるのか頭を悩ませました。
そこで思いついたのが、
自己紹介資料の事前送付です。
- 自分は何者でどんなキャリアか
- どんなパーソナリティーか
- 何故事業承継を目指しているのか
パワーポイントで作成した3-4枚のスライド資料でしたが、自分を知ってもらい、本気度を示す為の策でした。
でも、考えてみれば当然で、会社員として営業を行う時も、ただ飛び込みで熱意を伝えてもダメで、会社や商品の概要資料やパンフレットを持参しますよね。
サラリーマンとして日常で行っている
”当たり前”を行った事で少しだけ前に進むことが出来たのです。
登録完了
そうして、無事に千葉県の事業承継・引継ぎ支援センターに登録をしていただき、案件の紹介をしてもらえることになりました。
千葉県の担当の方とはとても話が盛り上がり、色々教えてくれました。
東京で撃沈した事を伝えると、
- あそこは、忙しくて手が回らないんだよ
- うち以上に、色んな人が来ちゃうから、個人は原則お断りしてるんだろうねぇ
と。。。
なるほど、そういう事だったのか。。。
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こうして、無事に案件を探せるスタートに立つことが出来ました。
今回ご紹介した引継ぎ支援センターの登録方法や、最初のコンタクトの際に気を付けるべき点、初回面談でのコツ 等は後日、M&Aの実践方法講座として書いていきます。
次回もお楽しみに!