事業承継?M&A?
ここまで、
- 個人でも会社を買って経営者になる選択肢があること
- もちろん、超イージーではないけど、
スーパーハードでもないこと - そして、既にそれを実践している方々がいること
をお話してきました。
(私自身も、パーソナルトレーニングジムの事業を買って、会社員を続けながら運営をしている実践者です!!)
まずは正しい理解から
なるほど。個人でも会社が買えること、
公的な支援機関もあって売買情報には誰でも触れることが出来るのも分かった、と。。。
じゃ、いよいよ次は具体的にどうやって進めれば買うことが出来るかを…
と、行きたいのはやまやまですが、今一度しっかり、そもそもM&Aって何なんだっけ?ということをクリアにしておきましょう!
実際に個人M&Aをした実践者の私からすると、これは意外にも結構重要なことです。
というのも、売買情報をゲットする為に公的な機関にアプローチしたり、
実際に売却を希望する方と面談や交渉をする上で、どれだけ基本的なことを分かっているかということが大事になる場面が多々出てきます。
しっかりと内容を理解して、むしろ自分のペースで交渉を進める事が出来れば、結果として自分自身を助けてくれる事にもなります。
さぁ、それでは、繰り返し使われてきた2つの言葉を、今一度理解していきましょう!
事業承継とは
会社を引き継ぐ”行為”
何度も登場したこのワード、なじみのない方ばかりと思いますので、
今更ですが、しっかりした理解の為にご説明をしておきます(ほんと今更でゴメンナサイ…)
字からなんとなくのイメージは付くかもしれませんが、事業承継とは会社の経営を後継者に引き継いでいく”行為”を指します。
簡単に言えばこれだけなのですが、実際にはそう簡単には行きません。
社長がやっていた仕事を引き継げば良い
という単純なものでなく、会社や事業そのものを引き継ぐ必要があります。
すると、お客様や従業員はもちろんのこと、取引先といった第三者がいたり、更には株式や公的な許認可等の形のない物もあったりします。
こうした物も含めて、経営を引継ぐ行為を事業承継と呼ぶ と理解が出来れば大丈夫です。
M&Aとは
引継ぎの”手法”
では、同じように繰り返し使ってきた
M&Aについてはどうでしょうか。
事業承継が経営を引き継ぐ”行為”を指す一方で、M&Aは引継ぎの“手法”です。
会社を引き継ぐ後継者として真っ先に浮かぶのは親族でしょう。
特に、中小企業の場合は後継者=親族となることが多いです。そして、その次が社内の人材。
例えば副社長や右腕として勤めてきた方などがそれにあたります。
こうした方々への引継ぎが難しい場合、後継者が不在となり、会社の存続が難しくなってしまいます。そこで登場するのがM&Aという手法なのです。
M&A (Mergers 「合併」and Acquisitions「買収」)
会社や事業が一つになったり、ある第三者が他の会社や事業を買ったりする事を指します。
つまり、会社を売却し、第三者へ承継して、経営を託す手法であるのです。
M&Aがもたらすメリット
これを用いれば、身近に後継者が居なくても、広く外部にその候補を求めることができます。
それだけでなく、経営者自身も会社を売却して利益を得られることもメリットになります。
これは、例えば売上○○億円以上!の様な大きな会社でないと出来ないものではありません。
あくまで手法ですので、買手も売手もその規模に関わらず、それぞれ自由に行うことが出来るのです。
言い換えれば、
会社を売却し、第三者へ承継して、経営を託す (意向を持った売り手から)
会社の売却を受けて経営を引き継ぐ
ことが、誰であっても可能なのです。
そう。会社員として勤めているあなたでも!
これが【個人M&A】です。
そして、私はこの手法を用いて、それまで全く関係の無かった第三者から経営を引き継ぎ、
経営者となって、パーソナルトレーニングジムを運営しています。
Vol.3でも書いた通り、日本に400万社以上ある企業の実に99%以上を占めるのが中小企業。
この多くの企業で、国全体の問題である少子化や高齢化によって、事業を継続することが困難になるケースが発生しています。
つまり、後継者が足りない!
利益も出ていて、地域からも愛され、
社会的に価値の高い事業でも、後継者がいないが故に、事業を続けることが出来ない会社が多くあるのです。
逆を返せば、そうした価値のある会社や事業を個人M&Aで引き継いでいくチャンスは非常に多くなっているのです。
皆さん自身にも、もちろんそのチャンスはあります。
次回以降では、いよいよ、どの様にすれば個人M&Aで会社を買うことが出来るのかを詳しく発信していきます!
つづく。。。